回収したろうそく、九州以外からも多くの使用済みろうそくを送っていただいている。

おかげさまで、原料は豊富に備蓄している。

しかし、製造が追いつかない。

なぜか？

それは製造を行っているのはワタシだけだから・・・笑

ワタシ以外にも障がい福祉サービス事業所幸房かおりやから利用者さんも作業補佐として来ていただいている。

作業補佐を行っていただくだけでも随分と効率が良く感謝している。

(株)野田武一商店は昔からろうそくを製造していたわけではない。

取引のあるローソクメーカーさんが統廃合され、処分されるはずだったローソク製造機を譲り受けたのが約9年前。

ローソクは問屋として販売を行っていたので違和感はなかった。

しかし、製造となると経験ゼロからのスタートだったので大変だった。

基礎を学ばずして取り組んだローソク製造

独学でありとあらゆる手段を使ってローソク製造を学んだ。

取引のあるローソクメーカーさんに製造について教えてもらったり、製造現場に赴き学ばせてもらった。

大まかな、作業は学べるのだが、実際に製造をする中で、ローの温度、ローに入れる添加剤のブレンド比率、気候、水温、冷却時間などは現場で実際に製造をしないと習得できなかった。

他の人から見ると、すごく苦労しているように見られるが、当の本人は毎日が楽しくて仕方がなかった。

「今回ああしてこうなったな〜じゃあ次はこうしてみよう〜」と毎日毎日考えていた。

失敗から得る気づきは、ふとした瞬間に閃きとして降ってくる。

考えて考えて悩んで悩んでを繰り返していくと、ある時フッと降りてくるのだ。

私は、これは神様からのプレゼントと称しているのだが、実は脳科学的にみてもこういうケースはよくあるらしい。（※その説明はまた今度）

どうやら私はM気質のようだ・・・(つづく)